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introduction

はじめに

設立趣旨

日本の少子高齢化と政治・経済の構造基盤の変化にともない医療を取り巻く環境の変貌は著しい。一方、科学としての医学は日進月歩で深化を遂げ、国際レベルに準じた新規治療法の開発と既存の治療法の更なる改良が医療者側のみならず社会的にも強く要求されている。しかし、我が国の臨床研究の体制は欧米と比較して脆弱であり、本邦の患者は、新薬や新規治療法の恩恵を受ける機会が遅れているだけではなく、世界標準の治療すら受けることが出来ない事例が見受けられる。また、国内に限っても、施設間での医療技術レベルの格差が問題となっている。この現状を抜本的に改善し国民の保健、医療または福祉の増進に貢献する対策が急務とされている。


ひとつの解決策として、臨床研究の更なるスピードアップとデータの信頼性向上や 医師個々の資質向上が必要で ある。 これらを実現するためには、質の高い臨床研究を実施しうる 医療機関の拡充、 複数の医療機関での臨床研究を円滑に推進するための 支援体制としての ネットワークの構築、ならびに ネットワークに参加する医師等の継続的教育システム(CME : Continuous Medical Education)の構築が必須である。 また 社会の求めに応じて、医学や疾患に対する啓蒙活動を積極的かつ系統的に実施することは、21世紀の専門家集団の社会的責務のひとつである。 泌尿器科領域においてこれらの事業を推進することを企図して、特定非営利活動法人OURG(Okayama Urological Research Group:岡山泌尿器科研究支援機構)を設立した。 


設立者が所属する岡山大学大学院医歯薬学総合研究科を中心 に、川崎医科大学泌尿器科および複数の関連病院泌尿器科が参画して、任意団体「岡山尿路性器癌共同研究会OUCCG」が1981年に結成され、泌尿器科領域の悪性腫瘍を対象として統一プロトコールによる臨床研究の実施、情報の交換および資料収集が 約25年間行われてきた。多施設共同研究という形態を十分に生かし、尿路性器癌 治療成績の一層の向上と予後の改善を目指し、種々の研究を重ね欧米の専門誌や国内外の学会に発表するなどの成果を上げてきた。一連の学際的活動成果ならびに面々として構築されてきたネットワークを基盤とし、対象領域を悪性腫瘍のみならず他の泌尿器科疾患にまで幅広く拡大し、更なる発展を目指そうとすることは進むべき自然な方向と考えられる。泌尿器科疾患に対する新規治療方法の開発や、既存の治療法の有効性評価に基づくエビデンス創生に関連した一連の活動を事業内容として実施し、わが国におけるサイエンスとしての医学の発展ならびに、国民の保健、医療 ならびに 福祉の増進に貢献したいと考えている。


平成18年6月23日

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