先輩インタビュー03

入局案内

奥村 美紗

女性医師ならではの心配りで受診しやすい専門外来に

奥村 美紗
Misa Okumura

男性の疾患が多いと思われがちな泌尿器科。疾患は多岐に渡り、実際には女性の患者さんもたくさんおられます。女性患者さんから、女性医師だから相談しやすいと言っていただけることがあり、女性医師が活躍できる場面も多いことを実感しています。当院には大学病院初の女性専門外来があります。女性の患者さんが安心して気軽に来院してもらえるよう、専門知識はもちろん、気持ちに寄り添う診療を心掛けたいと思っています。
当科には近年、女性医師が年に1~2人入局しています。女性医師同士で非常に相談しやすい環境であり、入局してから女性ということで不安を感じたことはありません。
私は日頃から「和を以て貴しとなす」の言葉を胸に業務にあたっています。忙しくても心穏やかに、仲間との調和を大切にすることで、患者さまにもより良い医療が提供できると考えています。

(2021年入局/専攻医/岡山大学出身)

入局の決め手になったこと

高度な専門性とバラエティ豊かな手技・手術に魅力を感じ、泌尿器科を選びました。また、診断から外科治療、薬物療法までが泌尿器科内だけで完結でき、外科的要素だけでなく内科的要素もあるところも選択理由の一つです。
医局の雰囲気のよさは学生実習でいつも評判になっています。先輩方はよく気にかけてくださり、居心地がよく働きやすい環境で、非常に充実した日々を過ごしています。

担当している業務

外来での初診の患者さんの予診や外勤先での外来診療、病棟業務、カンファレンス準備など、基本的な業務を任せてもらっています。手術は助手だけでなく執刀することも。若手でも比較的早い時期から手術を経験させてもらえるのは、泌尿器科ならではのメリットだと思います。
学部1年生から細胞組織学教室で研究を行っていたのですが、入局時に研究の継続を認めていただき、現在も臨床業務と並行して研究を続けることができています。

1日の流れ

8:00 朝回診・カンファレンス チームごとに病棟を回診し、処置やカルテの記載。 カンファレンスでは、患者さんの経過共有、術前症例提示や治療方針相談などを行います。

9:30 外来

初診外来の予診を取ります。病歴や既往歴などをカルテにまとめ、膀胱鏡やエコーなど必要な検査を行い、その他追加で必要な血液検査、画像検査のオーダーなど。上級医からのフィードバックを受けることができ、非常に勉強になります。

14:00 昼休憩

上級医の先生方や外来スタッフたちとのランチタイム。週に一度の楽しみな時間です。

15:00 手術説明・処置・夕回診 翌日の手術について患者さんに説明を行います。処置や検査がある日も。チームごとに夕回診を行い、相談しながら治療方針などを決定します。
18:00 退勤 業務は遅くない時間に終わるので、終業後にカンファレンス準備や外来の予習、勉強の時間に充てられます。医局仲間と飲み会をすることもありますよ。

研究について

元々、発生や再生の分野に興味があり、学部1年から細胞組織学分野で実験をしていました。入局の際に許可をいただき、細胞組織学教室でフタホシコオロギの脚再生の分子メカニズムの解明の研究を続けています。再生可能生物の再生の分子メカニズムを解明することで、ヒトをはじめとする再生能の低い生物の失った器官を再生することができればと考えています。
発生学や再生学の魅力は、個体や器官が形づくられていく不思議さ、複雑さ、美しさだと思います。謎を解明することで、生物の奥深さや美しさに触れることができます。実験で結果が出たときの喜びは大きく、その結果が思っていたものと違っていたときはさらにワクワクします。しかし楽しいことばかりではありません。実験自体がうまくいかないことや、思ったような結果が出ず先に進まないことが多いのも現実。試行錯誤を重ねて結果が出たときの感動はひとしお。難しいからおもしろい。まだまだ研究に夢中です。

入局を考えている方へのメッセージ

岡山大学泌尿器科は医局の雰囲気がとてもよく、若手が学び働くのに最適な環境だと思います。丁寧かつ熱心にご指導くださる上級医の先生がたくさんおられます。優しく気さくな方ばかりなので、相談しやすいのも若手には嬉しいポイント。上級医の先生はいつも若手のことを気にかけてくれています。困った時や行き詰まった時、声を掛けてくれて、助けていただいたことは数え切れません。私もそのような先輩でありたいと強く思わせてくれるできごとでした。
少しでも興味のある学生さんや研修医の先生は、ぜひ一度話を聞きに来てください。おいしいご飯を食べながらお話しましょう。皆さんと一緒に働けることを楽しみにしています。

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