ニュースレター
第6回日中泌尿器科会議の報告

 2012年4月23日午後JUA大会期間中に第6回日中泌尿器科会議が日本・横浜にて開催されました。約80名の日中泌尿器科の医師が今回の会議に参加され、学術交流を致しました。
 総合司会は岡山大学那須保友教授が担当されました。中国泌尿器科学会黄健副理事長が開催の挨拶をされ、会議が開会されました。 座長は香川大学筧善行教授、千葉大学市川智彦教授、川崎医科大学永井敦教授、北海道大学篠原信雄准教授および北京大学呉階平泌尿外科医学中心張祥華教授および北京医院朱剛教授、中国医科大学建斌教授が務めて下さいました。
 日中双方から14名の先生から前立腺がん、膀胱がんの基礎研究、前立腺癌発症を予測するSNP研究、結石の治療、腎移植、腹腔鏡下手術、前立腺癌のブラキー療法およびBPHの治療等が発表され、活発な討論が展開されました。
 最後に日本代表、岡山大学泌尿器科公文裕巳教授が今回の会議を総括され、皆様の今回の会議へのご参加と積極的に討論に参加されたことに感謝の言葉を述べられ、会議は閉会致しました。

 今回の交流会に先立ち、日本泌尿器科学会JUAと中国泌尿器科学会CUAトップ会談が開かれました。JUA代表としてJUA理事長本間之夫教授、JUA国際委員長柿崎秀宏教授、JUA国際委員会CUA担当主任公文裕巳教授、JUA国際委員会CUA担当市川智彦教授、JUA国際委員会CUA担当篠原信雄准教授、JUA国際委員会CUA担当賀来春紀が参加し、中国側としてCUA副理事長黄健 教授、CUA副事務局長、国際担当謝立平教授が参加されました。日中交流の6年間の歩みを振り返り、今後の交流の在り方について討論されました。その結果、日中のみならず、他のアジア諸国を含めて幅広い学術交流が時代の要請であり、いままでの年一回の日中泌尿器科会議での学術交流会の開催を中止し、日中双方の演題をCUA、JUA総会のなかで国際セッションに取り入れることが正式に決定されました。つきましては、2012年の11月15日~19日のCUA総会より国際セッションの演題募集を開始することになりました。また、JUAとCUAの会談において、今後の国際交流として短期の人的交流事業を開始することとなり、具体的には、手術を中心とする泌尿器科臨床の研修目的で日中双方40歳以下の医師を年に5人程度、1~2週間で双方に派遣することになりました。また、これらの交流事業は、JUAおよびCUAの双方の国際担当委員(日本のCUA担当委員は公文裕巳、市川智彦、篠原信雄、賀来春紀となっております)が中心となってお世話をさせていただくこととなってございます。
 なお、日中泌尿器科会議の位置づけとしては日中の交流のために引き続き、情報発信、知日派人材のネットワークの強化、日中共同研究の推進、学術交流、人的交流の仲介を推進しつつ、JUA-CUAの進める交流事業を支援致します。引き続き、日中泌尿器科会議にご支援、ご指導をいただきますよう宜しくお願い申し上げます。

末筆ながら、先生方のますますのご健勝とご活躍を祈念申し上げます。

文責 岡山大学 泌尿器科
賀来 春紀