ニュースレター
2010年日中前立腺癌治療討論会報告

 1月19日午前10時15分、雪国の札幌医科大学では、30人もの中国泌尿器科専門家を迎え、2010年日中前立腺癌治療討論会が開会しました。今回の学術交流は、2006年に日中泌尿器科会議が設立されて以来、定期的に行っている交流活動の一環であります。

  会議は、札幌医科大学病院中央診療棟の会議室にて開催されました。講演に先立ち、札幌医科大学病院長、札幌医科大学泌尿器科教授 塚本泰司先生、中国泌尿器科学会副理事長 叶章群教授が挨拶されました。その後、中国広州市中山大学孫逸仙記念病院の黄健教授が中国における前立腺癌の現況について精彩に富んだ講演をされました。次に、塚本泰司教授と札幌医科大学 橋本浩平先生が日本における前立腺癌発症傾向とその背景および治療の現状について解説されました。続いて、case studyとして塚本泰司教授が代表的な前立腺癌3症例を提示され、両国の専門家が治療法の選択について熱烈な討論を展開されました。会議は12時に参加者全員の拍手の内に終了しました。最後に、叶章群教授が中国泌尿器科学会を代表して札幌医科大学の先生方、会を主催した日中泌尿器科会議日本代表岡山大学 公文裕巳教授、中国代表北京大学 那彦群教授に謝意を述べられました。会議後参加者は、札幌医科大学の北村寛医局長の引率のもと、札幌医科大学病院を見学されました。

  今回の日中前立腺癌治療討論会は成会のうちに終了しました。各専門家は英語で精彩なご講演をされ、英語での活発な討論も行い、有意義な会になり、日中泌尿器科の学術交流が深まったものと思われます。

 文責 北京大学人民病院
岡山大学外国人客員研究員
汪 磊
2010-1-19