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第3回日中泌尿器科会議ご報告
日本 岡山大学 賀来春紀

2009年4月17日(金)日本・岡山コンベンションセンターにおいて、第3回日中泌尿器科会議が開催されました。第97回日本泌尿器科学会(2009年4月16日(木)~19日(日)同会場にて開催)の会期中であったこともあり、多数の皆様にご参加いただきました。

学術交流会に先立ち、日中泌尿器科会議理事会が開催されました 。中国からは、北京大学 那彦群教授、張祥華教授、中国医科大学 孔垂沢教授、大連医科大学第一医院 宋希双教授、天津医科大学第二医院 孫光教授らが出席され、日本からは、岡山大学 公文裕巳 教授、大阪大学奥山明彦教授、あそか病院 北村唯一教授、香川大学 筧善行教授、兵庫医科大学 島博基教授、東海大学 内田豊昭教授、川崎医科大学 永井敦教授など20名の泌尿器科研究者が出席されました。

まず始めに、日本泌尿器科学会発展に多大な貢献をしたことが称えられ、中国側理事代表である那彦群教授へ社団法人日本泌尿器科学会より名誉会員の称号が授与され、名誉会員証書の贈呈が行われました。
引き続き議事に入り、第4回日中泌尿器科会議を2010年秋に開催される中国泌尿器科学会に合わせて中国にて開催すること、および第5回は2011年春に開催される日本泌尿器科学会に合わせて日本・名古屋市にて開催すること等が決定しました。
また、岡山大学と北京大学(首鋼病院、腫瘍病院)、浙江大学(第一病院)とで、現在進行中の「アジア人の癌体質と遺伝子治療共同臨床研究」について、進捗状況も報告されました。

理事会後、第3回日中泌尿器科会議学術交流会が開催されました。今回は、那彦群 教授の呼びかけに応じ、約100名の中国人研究者が来岡し、日本人研究者と合わせると130名以上の方にご参加いただきました。また、泌尿器科医の大先輩、東京慈恵会医科大学町田豊平名誉教授、東京医科大学三木誠名誉教授、北里大学小柴健名誉教授にもご参加いただき、大変盛況な会となりました。

学術交流会では、那 彦群教授と公文裕巳教授の開会挨拶の後、公文裕巳教授が座長を務め、中国・北京大学腫瘍病院放射線科 張珊文教授より、『Progression and Future of p53 gene therapy in China』と題し、特別講演が行われました。
その後行われた二つのセクションでは、それぞれ日本・川崎医科大学 永井敦教授と、中国・北京大学 張祥華教授、日本・香川大学 筧善行教授と、中国・中国・中国医科大学 毕 建斌教授が座長を担当し、10演題の発表がなされ、活発な質疑応答が繰り広げられました。



理事会

交流会


(左から)三木先生、那会長、小柴先生、町田先生、公文会長