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第2回日中泌尿器科会議ご報告

第2回日中泌尿器科会議は、2008年9月20日に中国昆明市国際会展センター第7分会場にて開催されました。
交流会の前に日中泌尿器科会議理事会が開催されました 。中国泌尿器科学会副主任委員孫則禹教授、孫光教授、中国医科大学孔垂沢教授と日本岡山大学泌尿器科公文裕巳教授、ASOKA病院北村唯一先生、 兵庫医科大学島博基教授、日本東海大学内田豊昭教授、川崎大学永井敦教授など15人の泌尿器科先生が理事会に参加しました。理事会では第3回日中泌尿器科会議が2009年4月17日(金曜日)に(2009年日本日中泌尿器科学会総会と同時期に)日本岡山市にて開催することを決定しました。

理事会後、約50人の中日両国の泌尿器科の先生が第2回中日泌尿器科学術交流会に参加しました。日本岡山大学泌尿器科公文裕巳教授が開会の挨拶をされ、今回の学術交流会の成功をお祈りしました。学術交流会はそれぞれ北京大学人民病院許克新教授、日本岡山大学那須保友准教授、北京大学第一病院張祥華教授、日本東海大学内田豊昭教授、中国医科大学畢建斌教授および日本川崎大学永井敦教授が座長を担当しました。

学術交流会後に、岡山大学公文裕巳教授が提案した「アジア人の癌体質と遺伝子治療共同臨床研究」に関する国際共同研究シンポジウムが開催されました。公文裕巳教授はまず今回の国際共同研究の概要について紹介しました。本国際共同研究は「前立腺癌におけるアジア人のがん体質遺伝の解析と個の医療への展開としての免疫遺伝子治療に関する国際共同研究」として、SNPの解析と免疫遺伝子治療に関する探索的臨床研究を実施します。参加機関は日本岡山大学、北里大学、北京大学(首鋼病院、腫瘍病院)、浙江大学(第一病院)、韓国Catholic University of Korea、シンガポール総合病院となっています。岡山大学泌尿器科那須保友准教授は岡山大学での前立腺癌に対する遺伝子治療の現状および国際共同研究の内容、方法を紹介しました。独立行政法人・科学技術振興機構・科学技術振興調整費プログラム主管西垣隆先生が科学技術振興調整費の紹介および本国際共同研究が科学技術振興調整費を獲得した経緯について報告しました。北京大学腫瘍病院泌尿器科李鳴教授が中国前立腺癌の現状を紹介しました。