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第1回日中泌尿器科会議ご報告
日中泌尿器科会議日本代表 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科泌尿器病態学 教授 公文裕巳

日本と中国の泌尿器科領域における相互発展を目指す学術交流会議として第一回日中泌尿器科会議が、平成19年11月17日アモイ国際会議センターにおいて開催されました。


本会議に先立ち、日中泌尿器科会議理事会が開催されました。
中国代表北京大学泌尿器科研究所 那彦群(Yanqun Na)教授と日本代表岡山大学大学院医歯薬学総合研究科泌尿器病態学 公文裕巳(Hiromi Kumon)が議長となり、中国と日本の泌尿器科教授ら15名が参加して、会則、理事会業務および今後の会議の運営について討論しました。

その結果、次回第2回日中泌尿器科会議は2008年に中国泌尿器科総会と同時期に雲南省昆明市で開催することが決定しました。
その後は原則として1年に 1 回の学術交流会を日本と中国で交互に開催することが決まりました。

同時に、本会議が日本、中国両国の泌尿器科医師にとってより有意義がものとなるように努力していくことが確認されました。
また、将来の日中共同研究のあり方と具体的な課題についても議論しました。


理事会後、アモイ国際会議センター第 7分科会場で約100名の日中泌尿器科医師が参加して第一回日中泌尿器科会議が開催されました。
中国北京大学泌尿器科研究所の張祥華 (Xianghua Zhang) 教授と日本岡山大学泌尿器科・日中泌尿器科会議賀来春紀 (Haruki Kaku) 事務局長とが進行役を務めました。

先ず、 那 彦群 教授と公文裕 巳 が開催の挨拶として、第一回日中泌尿器科会議の開催に至るまでの約10年間の経緯と本日の会議への参加に対する謝辞を述べました。
次いで、 中国・武漢同済医院 叶章群( Zhangqun Ye )教授、 日本 東京大学 北村 唯一( Tadaichi Kitamura) 教授、 中国北京大学 腫瘍医院 李 鳴 (Ming Li)教授 、日本 東海大学 内田 豊昭( Toyoaki Uchida) 教授、 中山大学第 二 医院 黄 健 (Jian Huang) 教授、日本 川崎医科大学 永井 敦(Atsushi Nagai) 教授が 3セクションそれぞれの座長を担当し 、 日本・中両国の 15名の泌尿器科医師の発表と討論が行なわれました。

今回は、中国泌尿器科の 現況、中 国泌尿器科の 疾患 臨床指針の紹介、腎移植の現況および手術技術、前立腺癌の臨床と基礎研究、泌尿器科腹腔鏡手術などの内容が発表されました。

会議での発表は英語ないし日本語、討論は英語、日本語と中国語が適宜使用されました。両国の泌尿器科医師の発表と活発な討論が展開され、両国の泌尿器科医師による実りある学術交流が実現しました。