ニュースレター
日中泌尿器科会議の設立について
日中泌尿器科会議事務局長 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科泌尿器病態学 賀来春紀

日本、中国の泌尿器科学術交流を強化するため、日中泌尿器科会議が改めて設立されることとなりました。
両国での世話人の選出に先立ち、日中泌尿器科会議ホームページをオープンいたします。目的は、この会議の会員をつのるとともに、情報発信と交流の基点とするために、ネットワークを構築することです。

1980年代、中国の改革、開放政策に伴い、多くの中国の泌尿器科医が日本で研修、留学をしました。研修、留学を終えた医師達は、現在、日本と中国で活躍しています。
学術交流会は1997年北京、西安で、日本側は町田豊平先生が代表、中国側は那彦群先生が代表で開催し、1999年上海、桂林で日本側は三木誠先生が代表、中国側は那 彦群先生で開催しました。
参加メンバーは限られており、その後、日本側の代表は、岡田清巳先生、公文裕巳に受け継がれましたが、種々の理由で実質的な交流の場を持つことができませんでした。
中国側の代表は那彦群先生が一貫して担当されており、日中泌尿器科の計画的、継続的な交流を希望されています。

2006年10月13日(中国第一三回全国泌尿器科学術会議期間中)、中国遼寧省人民会堂(沈陽市)で、日中泌尿器科会議再開のための会議が行われました。
日本側から三木 誠先生(東京医大名誉教授)、公文裕巳(岡山大学、教授)、賀来春紀(岡山大学、助手、北京出身)、中国側からは那 彦群先生(北京大学、中国泌尿器科学会理事長)、孫 則禹先生(南京大学、中国泌尿器科学会副理事長)、叶 章群先生(華中科技大学、中国泌尿器科学会副理事長)、孫 穎浩先生(第二軍医大学、中国泌尿器科学会副理事長)が出席しました。
日中泌尿器科会議の設立、ホームページの開設について合意をしました。また、2006年11月27日日本泌尿器科学会理事会において公文裕巳よりその経緯の概略を報告しました。

今後は広く会員を募り、学会開催およびネットワークによる交流を強化し、日中両国の泌尿器科の発展につなぐものにしたいと思います。