前立腺肥大症

診療案内

前立腺とは

前立腺は男性の膀胱の出口にあり、尿道を取り巻くクルミ大の臓器です。前立腺液を分泌し、精子を保護する役割を担います。つまり、前立腺は男性の生殖機能に重要な関わりをもつ臓器です。しかし前立腺は加齢に伴い大きくなっていき、その状態を前立腺肥大症と呼びます。前立腺肥大症は良性の疾患ですが、排尿障害(尿が出にくい、残尿感があるなど)の原因となります。

検査

排尿障害がある患者様にはまず尿検査で血尿などの異常がないか確認します。また尿流量測定で、排尿時間や尿の勢いを測定しグラフ化して評価します。超音波検査で前立腺の大きさを計測し、肥大の程度を確認します。血液検査でPSA(前立腺特異抗原)を測定し、前立腺癌が隠れていないかも検査を行い、必要に応じてMRI検査を行います。

治療

軽症の場合はまずは薬の内服で症状を和らげる治療を行います。薬の効果が乏しい場合や、尿閉(尿意があるが尿が全く出ない状態)などの重症の場合は手術を行います。様々な手術方法がありますが、当院では非常に大きな前立腺にも対応が可能で治療効果の高い経尿道的ホルミウムレーザー前立腺核出術(HoLEP)を積極的に行っています。

HoLEPのメリット

おなかを切ることなく、尿道から内視鏡を挿入して手術を行います。従来の電気メスを用いた手術よりも、レーザーを用いることで出血が少ないのが特徴です。それにより入院期間が短く、当院では通常5日間程度の入院で治療が可能です。また肥大した前立腺(内腺)を丸ごと核出するため、従来の前立腺切除術(TURP)と比較しても再発率は低いと言えます。

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